一人親方労災保険の「労災センター通信」

一人親方労災保険のおすすめは?選び方のポイントを解説

 一人親方労災保険に特別加入する最初のステップは、一人親方団体を選ぶことです。一人親方労災保険は国の法律によって定められていますが、一人親方団体はそれぞれ運営者や規定が異なるため、どこで加入するのかによって月々の料金や受けられるサービスが異なります。そして、一人親方団体は全国に多数あります。

 「それなら、どの一人親方団体で労災保険に特別加入するのがおすすめなの?」

 との疑問を感じる方もいるでしょう。
 この記事は、一人親方団体である「一人親方団体労災センター」が、おすすめの一人親方労災保険の選び方を解説します。

おすすめの一人親方労災保険の選び方

労災保険
 一人親方団体の選択を間違ってしまうと、さまざまなトラブルやデメリットが生じる原因になります。想定されるトラブルは、以下のとおりです。

  • 費用が多くかかる
  • いざというときに、スムーズに補償を受けられない
  • 一人親方団体が、突然廃業してしまう

 このような事態が発生したときに、最も困るのは一人親方ご自身であるため、どのような労災団体があるのかのリサーチがとても大切です。早速、おすすめの一人親方労災団体を選ぶ4つのポイントをご紹介します。

安い

 一人親方労災保険に毎月支払う保険料は、どの一人親方団体から特別加入しても変わりません。一人親方労災保険は厚生労働省の制度であり、一人親方団体は手続きの代行といった位置づけであるためです。保険料を左右するのは、給付基礎日額の設定額と特別加入のタイミングのみです。

  • 給付基礎日額

 ケガ・病気・死亡したときに、受け取れる補償の基準となる金額を指します。給付基礎日額は、3,500円~25,000円まで16段階で設定可能であり、給付基礎日額と保険料は比例します。例えば、業務上のケガをして仕事ができなくなったときに補償されるのは、給付基礎日額の8割です。
(ケガにより全く仕事が出来なくなったときに、休業4日目から補償対象になります。)

 給付基礎日額についての詳細はこちらをご確認ください。

  • 労災保険の特別加入のタイミング

 一人親方労災保険は、年度ごとの年間契約です。年度の途中で契約する場合、その年は、特別加入した月から3月までの保険料を支払うことになります。このように、保険料の規定は明確に定まっているため、どこで特別加入しても同じように思えるかもしれませんが、決してそのようなことはありません。一人親方労災団体の選び方によって、次の料金が異なります。

  • 入会金
  • 団体組合費

 従って、入会金・団体組合費が安く、更新料が発生しない一人親方労災団体を選ぶのがおすすめです。

追加費用がかからない

 一人親方労災団体のなかには、基本の料金のほかに、追加料金がかかる団体もあります。

  • 2年目・3年目の更新料が発生することもあります。
  • 保険適用になる際の、請求手数料
  • 運営費や設備費など、月会費とは別項目の諸費用

 これらの料金がかかると、入会金や組合費が安くても、トータルするとコストが高くなります。入会金などの目に止まりやすい費用項目を安くして、これらの諸経費で料金を請求している一人親方団体もあります。「追加費用なし」を明確にうたっている一人親方団体が、おすすめです。

早い

 業務をおこなっていると、いついかなるときに病気やケガをしてしまうか分かりません。従って、一人親方労災保険に特別加入する場合には、スピードも重視しましょう。一人親方団体のなかには、特別加入を申し込んでから登録完了までに、1週間程度かかるところもあります。一人親方労災保険は、最短で申し込み翌日からの特別加入が可能です。一人親方団体から労働局へ電子申請することで、最短での手続きができ、翌日対応が可能になります。1日でも早く安心が得られるよう、最短で特別加入できる一人親方団体がおすすめです。

分かりやすい

 ホームページの情報が分かりづらいと、せっかくの一人親方労災保険の制度を、どのように活用してよいか分からなくなります。

  • 一人親方労災保険に特別加入・更新するには、どうすれば良いの?
  • ケガや病気をしたときに、どのような手順で補償を受けられるの?
  • 毎月の保険料はいくらになるの?

 など、気になることがホームページなどで分かりやすく情報提供されていれば、いざというときにもスムーズに対処できます。少し複雑で理解するのが難しい一人親方労災保険だからこそ、ていねいで分かりやすい一人親方団体から特別加入することをおすすめします。

おすすめの一人親方労災保険の見分け方

労災保険のおすすめポイント
 一人親方にとって、数ある中からご自身が安心して特別加入できる団体を選ぶのは、簡単なことではないでしょう。そこで、前章の内容を踏まえて、安心して特別加入できる一人親方労災団体の見極め方法を、4点ご紹介します。

 この章でご紹介するポイントを押さえることで、

 「特別加入前に考えていた保険の内容と違った・・・」
 「ケガ・病気をしたときに、一人親方労災保険を使おうと思ったら、スムーズに適用できなかった・・・」

 などのトラブルを回避できます。

信頼できる団体であるか

 一人親方団体の運営母体は、さまざまです。中には営利色の強い団体もあるため、困ったときに頼りになる団体を選ぶには、信頼性を見極めることが大切です。具体的なポイントとしては、以下の点があります。

  • ホームページで母体となる団体の情報を、分かりやすく情報開示している
    事務所の場所が明記され、事業内容が明確な業者を選びましょう
  • 労働局に承認された団体であるか
    一人親方団体は、所属する自治体の労働局の承認が必要です。基準の厳しさは自治体によって異なりますが、全国的に幅広く承認を受けている団体は、安心感が高いといえます。
  • 本来のルールに則っている
    短期の労災保険の特別加入制度などは、利用者にとってメリットになりうる点ですが、本来のルールではありません。安心感の点では、本来のルールに沿って対応している団体の方が、トラブルに陥りにくいでしょう。どうしても短期で特別加入をご希望の場合はメリットとともにデメリットもきちんと理解した上で特別加入すべきでしょう。

 上記のポイントが押さえられている団体は、営利よりも一人親方の事業のサポートに、重きを置いている団体であると言えるでしょう。

労災保険の特別加入時の対応がていねいであるか

 特別加入の問い合わせや見積もり依頼の際に、スタッフの対応がていねいかどうかも重要なポイントです。一人親方労災保険は、特別加入して終わりではありません。いざというときに、安心してサービスが受けられるかどうかが、最も重要な点です。特別加入時の対応がていねいでない一人親方団体は、保険の請求をする際にも親切な対応が期待できません。親切かつていねいな対応の団体から特別加入するよう、意識しましょう。

組合員証はいつ貰えるのか?

 特別加入時にあたって組合員証(会員証)や加入証明書を発行している団体は多い考えられます。また、一人親方においても労働保険番号を元請等に提示する必要がある場合があることから組合員証(会員証)、加入証明書の発行がいつなのかは大きな関心事です。組合員証を発行しない団体もあるようです。事前にいつどのようなタイミングでどのような方法で送ってくれるのかきちんと確認すべきでしょう。

使い勝手が良いか

 一人親方労災保険を利用する際には、使い勝手も意識してみましょう。ポイントは、以下のとおりです。

  • 分割払いが可能か?
    →保険料や団体の組合費を、1年分まとめて支払うと、まとまった金額になります。
    ある程度の回数に分割して、支払いできる制度が認められていると、手元の現金が心配な方でも安心して特別加入できます。
  • 複数の支払い方法に対応しているか?
    口座振替・窓口払いなど、複数の支払い方法に対応していると、ご自身の状況にあった方法で保険料を支払えます。
    口座振替の場合、どの金融機関に対応しているのかも含めてチェックしましょう。

近くに事務所があるか

 ご自身の事業所の近くに、一人親方労災団体の事務所があるのかもチェックしておきましょう。一人親方労災保険の特別加入や補償の請求は、基本的に電話や郵送でも対応できますが、いざというとき事務所に訪問し直接質問できれば、とても心強いためです。例えば、書類の不備や手続きの流れなどは、対面で質問した方がスムーズに進むことも多いです。

まとめ

 一人親方労災保険は団体の選び方によって毎月の料金や得られる安心感が大きく異なります。一人親方団体にランキングを付けることは難しいです。人気や知名度も重要ですが、何よりも自分が何を重視するかによって最適な一人親方団体選びは異なってくるでしょう。この記事でご紹介したおすすめの選び方を、しっかりと押さえることが大切です。
 入会金や団体組合料の安さは、多くの方が意識します。しかし、追加料金の発生の有無や特別加入までのスピードについては、見落としやすいポイントです。また、実際にどのような団体が運営をおこなっているのか、安心感を見極めるポイントも、知らなければ全く意識しなかったかもしれません。
 一人親方団体は法人登記している団体もありますが、その多くが任意団体です。任意団体は登記が不要なので設立は簡単です。しかし、団体を運営するにあたり団体としてのルールが必要となります。多くの組合員・会員を擁する団体がどのようなルールで団体を運営しているのか、規約は開示されているのか事前に確認することも必要です。
 当団体「一人親方団体労災センター」は、早い・安い・安心の、三拍子そろった一人親方団体です。 千葉県浦安市に本部を構えており、全国に支店を広げ対応しています。労働局の承認を得て、入会金1,000円/月額組合費500円/追加料金なしの安心対応をおこなっておりますので、一人親方労災保険の特別加入にご興味のある方は、ぜひお気軽にご相談ください。

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