一人親方労災保険の「労災センター通信」

【茨城県の一人親方労災保険団体5選】特別加入するメリットもご紹介!

 一人親方として安心して活動するためには、労災保険への加入を検討することをおすすめします。
 一人親方が労災保険に加入するには、特別加入制度を利用する必要があります。労災保険に特別加入することで得られるメリットにはさまざまなものがあるため、事前にしっかり確認しておくとよいでしょう。
 また、複数ある加入団体の中から自分に合った団体を選ぶために、費用や加入までにかかる時間などを比較することも大切です。
 今回は茨城県で加入できる「一人親方労災保険5選」もご紹介しているため、特別加入を検討されている方はぜひ参考にしてください。
一人親方労災保険組合5選

茨城県の建設業の特色

 茨城県は、日本の東海岸に位置する県で、日本有数の農業地帯として知られていますが、同時に工業地帯でもあり、建設業にも独自の特色があります。
 茨城県の建設業の特色をいくつか挙げてみます。

  1. 地震対策に強い建物が多いこと
    茨城県は、日本の東海岸に位置しているため、地震が多い地域であり、地震対策に強い建物が多く建設されています。また、県内には地盤が軟弱な地域もあり、その対策として、建物の基礎や地盤改良技術の開発が盛んに行われています。
  2. ロード・ブリッジ工事が盛んであること
    茨城県は、日本有数の自動車産業地帯であり、東日本や北関東地域の交通の要所でもあるため、ロード・ブリッジ工事が盛んに行われています。高速道路や一般国道、県道の整備や拡充、橋梁の架設などが行われ、先進的な技術を駆使した施工が行われています。
  3. 地域に合わせた建物の設計・施工が行われていること
    茨城県は、東京都からのアクセスがよく、東京オリンピックやパラリンピックなどの大規模イベントが近年行われたこともあり、商業施設やホテルの建設が盛んに行われています。また、県内には多彩な産業があり、その業種に合わせた建物の設計・施工が行われていることが特徴の一つです。
  4. 風力発電や太陽光発電の建設が盛んであること
    茨城県は、自然エネルギーの豊富な地域でもあり、風力発電や太陽光発電の建設が盛んに行われています。また、研究開発が進んでおり、新しい発電方式や設備の開発も行われています。

【茨城県】一人親方労災保険とは?

茨城県
 茨城で一人親方として活動するにあたって、労災保険への加入について調べられている方も多いかもしれません。そもそも労災保険とはどのような保険で、一人親方が加入するにはどうすればよいのかを、加入条件とともにご紹介します。

労災保険はどんな保険なのか?

 業務中または通勤中に発生した労働災害により、労働者がケガをしたり病気になったりした際、その労働者を救済するためにあるのが労災保険です。
 ケガや病気による損害を補償する保険には健康保険もありますが、業務上のケガや疾病に対しては使えません。
 健康保険は労働災害とは関係のない傷病などに適用される保険であるため、業務上のケガや疾病に対して使ってしまうと労災保険への切り替えが必要になります。受診した病院で労災保険への切り替えができない場合は一時的に医療費を全額自己負担しなければならなくなるため、注意が必要です。
 労働者を一人でも使用している事業場は労働保険に加入することが義務づけられていますが、一人親方は労災保険の対象である「労働者」に含まれないため、保険加入について悩まれる方もいらっしゃると思います。

一人親方は労災保険に特別加入できる

 労災保険は労働者保護の観点から作られた制度であり、保険料は事業主が全額負担することになっています。
 ここで注意したいのが、保険の対象者になるためには「雇われていること」が大前提となるため、雇用されることなく働いている一人親方は労災保険の対象にならないということです。
 しかし、業務上のケガや病気のリスクを抱えているのは、一人親方も一般の労働者と同じです。「一人親方も労働者と同じように保護されるべき」という考えのもと、労災保険の特別加入制度が設けられました。
 加入は任意で、都道府県労働局長の承認を受けた特別加入団体が加入手続きをおこないます。

労災保険に特別加入できる一人親方の条件

 労災保険に特別加入できる一人親方にはいくつか条件があるため、事前に確認しておきましょう。
 まず、会社に雇用されず個人で仕事を請け負っていることが第一条件になります。建設業以外にも、自動車を使用しておこなう旅客または貨物の運送事業や林業事業などをおこなっている個人事業主も特別加入が可能です。
 さらに、労働者の使用が1年間に100日未満であることも条件に挙げられます。労働者を100日以上使用している場合は、中小事業主用の労災保険に切り替える必要があるので注意が必要です。
 そのほか、会社に所属していても請負で仕事をしている場合・雇用関係のないグループで仕事をしている場合・法人の役員のみで仕事をしている場合なども特別加入できます。

【茨城県】一人親方が労災保険に特別加入するメリット

一人親方労災保険特別加入のメリット
 一人親方の労災保険特別加入は、義務ではありません。しかし、加入することにはさまざまなメリットがあるため、その内容を確認しておくとよいでしょう。

労働者と同様の補償が受けられる

 一人親方労災保険に特別加入すると、労災保険に一般加入している労働者並みの手厚い補償を受けられるのが最大のメリットです。
 まず、仕事が原因でケガをしたり病気になったりした場合には、治療費が補償されます。診察代や薬代・入院費をはじめ、通院に必要な交通費まで給付されるため、安心感が大きいでしょう。
 また、ケガや病気で働けなくなった場合は、その間の休業補償も給付されます。
 そのほかにも、後遺症が残ってしまった場合に受け取れる障害補償や、介護が必要になった場合の介護補償なども用意されているため、チェックしておくとよいでしょう。
 さらに、一人親方が亡くなってしまったときは遺族に対して年金または一時金が給付されるほか、葬儀にかかる費用も支給されます。

保険料の設定を選べる

 労災保険の保険料を算出するために、給付基礎日額を使用します。一般的な労働者が加入している労災保険の場合は収入に応じて給付基礎日額が自動的に算出されますが、一人親方は決められた給料がないため、自分で給付基礎日額を決定する必要があります。
 給付基礎日額が高ければ補償が多く、低ければ補償が少なくなるのが特徴です。
 一人親方労災保険の場合、給付基礎日額は3,500~25,000円までの16段階が用意されており、自分で選択できることもメリットの一つです。通常は前年の収入を365日で割った金額に近いものを選択しますが、保険の更新手続きの際に変更できるため、状況に応じて考えるとよいでしょう。

受けられる仕事の幅が広がる

 元請会社によっては、一人親方に現場に入ってもらうにあたって労災保険に加入していることを条件にしているところもあります。
 労災保険に加入していない一人親方が現場で労災事故に遭ってしまった場合、元請会社が責任を問われる可能性があるからです。そのため、労災保険に特別加入していることを条件にする現場が増えており、加入していない一人親方は受けられる仕事が減ってしまいます。
 実際に大手ゼネコンでは、現場で働くすべての人が労災保険に加入済かどうかをチェックしており、一人親方は安全書類に労災保険番号を記入しなければなりません。
 入れる現場を増やすためにも、労災保険への特別加入の検討をおすすめします。

茨城で加入できる一人親方労災保険団体5選

 一人親方が労災保険に特別加入するためには、労働局の承認を受けた特別加入団体を通じて加入します。本記事では、茨城県で加入できる一人親方労災保険団体5選をご紹介します。

一人親方労災団体センター

 一人親方労災団体センターは、全国に支部がある労働局承認団体です。左官等建設業を営む一人親方の方々を対象として労災保険の特別加入制度を提供しています。
 初年度のみ入会金1,000円が必要ですが、あとは給付基礎日額に応じた労災保険料と月々500円の組合費のみの支払いで済みます。労災事故発生時の申請手続き費用など、追加費用は一切かからないのでご安心ください。
 また、費用の振込が確認でき次第、最短で翌日から加入が可能です。加入証明書は即日発行できるため、現場の都合ですぐに労災保険への加入が必要になったときも安心でしょう。
 さらに、専門家である社会保険労務士がいることも特徴の一つです。分からないことがあれば丁寧に説明してもらえるため、相談してみることをおすすめします。

 一人親方団体労災センター

親方ガード

 親方ガードは、関東周辺をはじめ全25都府県を加入対象エリアとした一人親方労災保険協会です。
 平日13時までの申し込み・入金確認でその日のうちに保険番号が付与され、翌日には加入できます。ネット申し込み限定で2ヶ月の短期加入が6,000円から可能なため「今回の現場に入る間だけ加入したい」などの事情がある方はチェックしてみるとよいでしょう。
 また、申し込みはスマホやパソコンから簡単にできて面接も不要であり、忙しくてなかなか時間を作れない一人親方でも安心して手続きができます。

 親方ガード

埼玉労災一人親方部会

 埼玉労災一人親方部会は、茨城県をはじめとする関東全域を加入可能地域としています。
 「とにかく保険料を安く抑えたい」方の要望に応えるよう、給付基礎日額3,500円を中心に案内しているため、増額を希望される方は相談するとよいでしょう。
 会員専用アプリがあり、労災事故報告が簡単にできることも特徴の一つです。このアプリには、カスタマーサポートや住所変更等の手続きといったさまざまな機能も付いていて大変便利です。
 さらに、全国の宿泊施設やレジャー施設・飲食店の利用が割引になる優待サービスもあるため、チェックすることをおすすめします。

 埼玉労災一人親方部会

一人親方団体労災センター共済会

 一人親方団体労災センター共済会は、クレジットカード払いで入会金1,000円+月会費450円と労災保険料のみで加入できる、安さが特徴の一人親方労災保険団体です。年払いの場合だと、入会金1,000円+年会費3,600円と労災保険料のみになります。
 支払い方法は銀行払い・コンビニ払い・クレジットカード払いの3種類があるため、利用しやすいものを選ぶとよいでしょう。
 スマホやパソコンからの申し込みで最短翌日には加入可能、加入証明書は即日発行されるため、忙しい方や急いで加入したい方も安心です。

 一人親方団体労災センター共済会

楽々親方

 楽々親方は、全国対応のネット型労災保険団体です。
 最短1ヶ月から加入可能なため、短期間のみ入れる保険をお探しの方におすすめです。業務のIT化によって人件費を削減するなど費用負担を抑えることにこだわっているため、組合費は月額450円の安さを実現しています。社労士事務所が運営していることで、安心感が大きいことも特徴の一つです。
 ホームページから10秒でできる無料見積もりも利用可能なため、チェックしてみるとよいでしょう。

 楽々親方

まとめ

 茨城県で一人親方労災保険への特別加入を検討されている方のために、一人親方労災保険に特別加入する方法や条件・メリットなどをご紹介しました。
 一人親方が労災保険に特別加入するためには、特別加入団体を探すことから始める必要があります。
 茨城県で加入できる一人親方労災保険特別加入団体は複数あるため、その中から自分の条件に合った団体、利用しやすい団体を探してください。

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