個人で仕事を請け負っている一人親方は、業務中・通勤中のケガや病気に備えて労災保険に加入しておくのがおすすめです。
「自分は特別加入できる条件を満たしているのか?」
「加入するとどんなメリットがあるのか?」
そんな不安や疑問をお持ちの方は、事前に情報を確認してスムーズに加入できるよう準備しておきましょう。
特別加入団体を経由して手続きする必要があるため、団体ごとの特徴やメリットを比較することも大切です。
本記事では和歌山県で加入できる「一人親方労災保険団体6選」もご紹介しています。和歌山で一人親方労災保険への加入を検討されている方は、ぜひ参考にしてください。
Contents
和歌山県の建設業の特色
和歌山県は、自然環境に恵まれた地域であり、建設業も地域の発展に大きく貢献しています。以下に、和歌山県と和歌山県の建設業の特色をいくつかご紹介します。
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自然景観との調和
和歌山県は、豊かな自然環境が魅力の一つです。山岳地帯や海岸線など、多様な景観が広がっています。和歌山県の建設業者は、自然環境を大切にしながら建築物を設計し、景観を損なわないように取り組んでいます。地域の美しい自然と建築物の調和を重視した取り組みが行われています。 -
温泉リゾートの開発
和歌山県は、多くの温泉地が点在しており、温泉リゾート地としても知られています。和歌山県の建設業者は、温泉施設や旅館の建設・改修に携わり、観光客の受け入れや地域の振興に貢献しています。温泉地の開発やリゾート施設の充実が進んでいます。 -
水産業関連施設の整備
和歌山県は、海に面しており、水産業が盛んな地域です。漁港や水産加工施設、養殖施設など、水産業を支える施設の整備が進められています。和歌山県の建設業者は、水産業関連の建設プロジェクトに携わり、水産業の発展に寄与しています。 -
交通インフラの整備
和歌山県は、交通の要所に位置しています。高速道路や道路、港湾施設の整備が進められており、地域の経済発展に寄与しています。和歌山県の建設業者は、交通インフラの建設や改修に取り組み、地域の交通網の充実に貢献しています。
【和歌山】一人親方が労災保険に特別加入するメリット
一人親方が労災保険に特別加入するメリットには、どのようなものがあるのでしょうか。加入を迷われている一人親方は、ぜひ参考にしてください。
労働者と同程度の補償を受けられる
一人親方が労災保険に特別加入すると、一般の労働者と同程度の補償を受けられるようになります。
労災保険は会社に雇われている労働者を保護するのを目的としたものです。業務中もしくは通勤中のケガや病気に対して治療費が給付される療養補償をはじめ、さまざまな補償が用意されています。
ケガや病気が原因で仕事を休まなければならなくなったときは、その間の生活や治療に必要な費用が給付される休業補償も受けられるため、安心です。
労災保険に未加入の場合はこれらの補償が一切受けられません。そのため、治療にかかった費用も、働けない間の生活費も、自分で何とかしなければならないのです。
特に、建設業で働く一人親方は労災事故に遭うリスクが高いといわれているため、あらかじめ労災保険に特別加入して備えておくと大きなメリットが得られるでしょう。
請け負える仕事が増える
現場によっては、労災保険に加入していることが仕事を請け負える条件になるところもあります。
基本的に、現場で一人親方がケガをしても元請会社の労災保険は使えません。つまり、元請会社には一人親方の労災に関して補償する責任はないのです。
しかし過去には、裁判で元請会社に対して安全配慮義務違反による、賠償責任が認められたケースもあります。元請会社はそのような事態を防ぐために、労災保険に未加入の一人親方には仕事を依頼しないことも珍しくありません。
一人親方の労災保険への特別加入は義務ではありませんが、加入しておくことで請け負える仕事が増える可能性があることは確かです。
家族の安心感も得られる
一人親方労災保険には、家族に対する手厚い補償も用意されています。
療養補償や休業補償はもちろんのこと、障害が残ってしまった場合に支給される障害補償や、介護が必要になったときに支給される介護補償なども、本人だけでなく家族にとっても大きなメリットです。
また、もしも一人親方が亡くなってしまった場合、家族は遺族補償が受けられます。要件を満たす一定の遺族に対して一時金または年金が支給されるため、残された遺族にとって支えとなるはずです。
さらに、葬儀に必要な費用も給付されることになっています。
労災保険に加入することで事故を防げるわけではありません。しかし、リスクを抱えて働く一人親方の家族にとって、加入による安心感は大きいのではないでしょうか。
【和歌山】一人親方労災保険に特別加入する際のチェックポイント
一人親方が労災保険に特別加入する前に、確認しておかなければならないことがあります。スムーズに加入手続きを進められるよう、事前にチェックしておきましょう。
加入対象に該当するか確認する
まずは、特別加入制度を利用できる一人親方の定義に当てはまっているか確認しましょう。
一人親方の定義には「どこにも雇用されていないこと」や「労働者を使用していないこと」などが挙げられます。
会社に所属していても請負で仕事をしている場合は、一人親方として労災保険に特別加入することが可能です。決められた始業時間がある場合や会社が用意してくれている道具を使って仕事をしている場合・会社から指示をもらって仕事を進めている場合などは「雇用関係にある」と判断される可能性があるため、注意が必要です。
また、従業員を雇用している場合は一人親方とはみなされないため、中小企業主の労災保険に加入する必要があります。ただし、従業員が働いた日数が1年間で100日未満であれば、特別加入は可能です。
自分に合った特別加入団体か確認する
一人親方が労災保険に特別加入する際には、特別加入団体を通して手続きする必要があります。そのため、まずは自分に合った特別加入団体を見つけなければなりません。
特別加入団体は全国に複数あるため、自分が住んでいる地域から加入できる団体を検索してみるとよいでしょう。
団体を選ぶ際には、
- Webサイトで団体の情報が詳しく公開されているか
- 労働局に承認された団体であるか
- 特定の宗教団体や政治団体とのつながりがない団体であるか
などをチェックし、安心して入会できる団体かどうかを確認することをおすすめします。
また、入会に必要な費用についても調べておきましょう。
労災保険料はどの団体を利用しても変わりませんが、入会費や組合費などは団体によって異なります。入会費や組合費が安くても入会後に追加費用がかかる団体もあるため、よく確認しておきましょう。
給付基礎日額を決める
一人親方労災保険へ特別加入するにあたって、給付基礎日額を決める必要があります。
給付基礎日額とは、労災保険料の金額を決めるもとになるものです。一般的な労働者は収入に応じて保険料が算出されますが、決まった給与がない一人親方の場合は自分で給付基礎日額を設定しなければなりません。
一人親方労災保険の給付基礎日額は3,500~25,000円までの16段階あり、自由に選択できる特別加入団体がほとんどです。
通常は前年の収入に近い金額を選択しますが、高い給付基礎日額を選ぶと補償内容が手厚くなるため、その点も考慮して慎重に決めるとよいでしょう。
和歌山で加入できる一人親方労災保険団体6選
全国には建設業で働く一人親方のための特別加入団体が複数あるため、どの団体を選ぶべきか迷われる方も多いのではないでしょうか。本記事では、和歌山で加入できる団体を5社ご紹介します。
一人親方団体労災センター
一人親方団体労災センターは、関西をはじめ関東・中部・九州・東北・沖縄に支部を持つ団体です。
労働局に承認された団体であり、社会保険労務士によるサポートも受けられるため、安心して利用できる団体をお探しの方におすすめです。手続きにあたってわからないことや心配なことがあれば相談してみるとよいでしょう。
費用については、労災保険料のほかに組合費が月々500円、初年度のみ入会金が1,000円かかります。その他追加費用は一切発生しないため、ご安心ください。
最短で翌日には加入でき、加入証明書はその日のうちに発行可能です。
1カ月・2カ月の短期加入にも対応しているため、加入を急いでいる方や必要な期間のみ加入したい方も安心です。
このはな建設部会
このはな建設部会は厚生労働省の認可を受けた一人親方団体で、労働保険事務組合が運営母体となっています。
入会金は不要です。
労災保険料と団体会費10,000円を一括入金します。
また、最短で申し込みの翌日から加入でき、加入証明書は即日発行が可能です。元請会社から急な労災保険の加入申請がきても慌てる必要はありません。
このはな建設部会では1カ月単位での短期加入も可能なため、必要な期間のみ労災保険に加入でき、保険料を節約できます。
窓口だけでなくインターネット上でも簡単に申し込みできる点もメリットです。
一人親方労災保険組合
一人親方労災保険組合は、建設業と運送業に従事する一人親方のための組合です。
入会金が1,000円、月額組合費500円+労災保険料が必要です。追加費用は一切かかりません。年度途中の脱会も可能であるため、短期間のみ労災保険に加入したい方にもおすすめです。
また、コンビニ払いやクレジットカード払い、分割払いにも対応しており、都合のよい支払い方法を選択できるのも特徴の一つです。
さらに、組合員になると優待サービス「職人クラブオフ」を利用できます。レストランやカラオケ・日帰り温泉など、全国20万カ所の施設で割引価格が適用されるため、大変お得です。
一人親方労災保険RJC
一人親方労災保険RJCは、1カ月12,017円から労災保険に加入できる「安さ」が特徴の一人親方団体です。
短期加入にも対応しているため「次の現場に入る間のみ労災保険に加入したい」方も安心して利用できます。
また、13時までの入金でその日のうちに労災保険番号を知らせてもらうことが可能です。急な現場の依頼が入って急いで労災保険に加入しなければならないときも、慌てずに済みます。
さらに、スマホからわずか3分で加入申し込みができるため、空いた時間に簡単に手続きできる点もメリットの一つです。
一人親方レイア関西
一人親方レイア関西は、和歌山をはじめ大阪・兵庫・京都・奈良・三重・滋賀・岡山・鳥取・香川・徳島で働く建設業の一人親方が加入できる団体です。
入会金は不要、団体会費も極限まで削減しているため、費用負担を減らしたい方も安心して入会できます。
短期間の現場工期が決まっている場合におすすめの「ライト加入」を利用すれば、さらに費用を抑えられておすすめです。
さらに、いつでも脱退・再加入できるため、便利に利用できます。
一人親方団体労災センター共済会
一人親方団体労災センター共済会は加入申し込みがインターネットに限定した一人親方団体です。支払方法は銀行振込とコンビニ支払、そしてクレジットカードの3種類から選択できます。銀行振込とコンビニ支払いは年度単位での一括支払い、クレジットカードは月払いとなっています。
特色は何といってもその安さと早さでしょう。年単位支払いの場合の年会費は3,600円、月払いの場合の月会費は450円。他団体と比較してもここまでの安さはなかなかありません。インターネットに慣れた人なら問題なく加入手続きを進めることができます。
また、各種の変更、脱退、労災事故の報告もその多くがホームページに専用のフォームが用意されていますので、時を選ばずに手続きをすることができます。
まとめ
一人親方として活動されるにあたって労災保険に特別加入できれば、一般の労働者と同じように補償を受けられるため安心です。
特別加入の際には、加入条件に当てはまっているかを確認したうえで、自分にとって利用しやすい特別加入団体を見つける必要があります。
入会にかかる費用や加入までのスピードなども比較して、慎重に団体を選びしましょう。
本記事では、和歌山で加入できる一人親方労災保険団体6選もご紹介しているため、ぜひ参考にしてください。