一人親方労災保険の「労災センター通信」

熊本県の一人親方労災保険団体6選!労災事例や安心できる団体の特徴もご紹介

 労災事故が発生するリスクが高い現場で働くことの多い一人親方の中には、労災保険への加入を検討されている方も多いのではないでしょうか。
 一人親方労災保険には、特別加入制度を利用して加入する必要があるため、自分に合った特別加入団体を見つけることから始めなければなりません。
 特別加入団体を決める前に確認しておきたい注意点や、安心できる団体の特徴などを事前にチェックしておくと安心です。
本記事では「熊本県で加入できる一人親方労災保険団体6選」を、実際の労災事例とともにご紹介します。労災保険への特別加入を検討されている一人親方は、ぜひ参考にしてください。
熊本県

熊本県の建設業の特色を教えて

熊本県は、日本の九州地方に位置しています。県庁所在地は熊本市です。面積は約7,310平方キロメートルで、人口は約1,700万人(2021年時点)です。県内には阿蘇山や熊本城などの観光地があり、自然景観や歴史的な名所が多く存在します。また、農業や製造業も盛んな地域であり、地域経済にも大きな影響を与えています。

  • 自然災害対策と復旧・再生
    熊本県は地震や豪雨、台風など自然災害に頻繁に見舞われる地域です。建設業者は耐震性や風水害対策など、自然災害に強い建築技術の導入に力を入れています。また、災害発生後の復旧・再生作業にも積極的に取り組んでいます。
  • 観光地の整備
    熊本県は豊かな自然環境と歴史的な名所が多く、観光地として人気があります。建設業者は観光需要に対応した施設や宿泊施設、観光施設の整備に注力しています。特に熊本地震後の復旧と観光振興に力を入れていることも特徴です。
  • 農業用施設の整備
    熊本県は農業が盛んな地域で、野菜や果物、お茶などの農産物の生産が盛んです。建設業者は農業用施設の整備や農業生産をサポートする設備の導入に取り組んでいます。
  • 環境に配慮した建築
    熊本県では環境への配慮が求められる地域でもあります。建設業者は省エネルギーの建築や再生可能エネルギーの活用、環境への配慮が反映された建物の建設を進めています。
  • 地域振興と地域社会への貢献
    熊本県の建設業者は、地域の発展と地域社会への貢献を重要なミッションとしています。地域の需要に応じた建物や施設の整備、公共施設の充実など、地域の発展に寄与する取り組みを行っています。

【熊本】一人親方が労災保険に特別加入する際の注意点

 労働者に該当しない一人親方が労災保険に入るには、国が特別に加入することを認めている「特別加入制度」を利用する必要があります。特別加入するにあたって、次の注意点を確認しておきましょう。

加入対象か確認する

 まずは、一人親方労災保険の加入対象に該当しているかを確認する必要があります。
 特別加入するのに年齢制限はなく、18歳未満であっても加入は可能です。
 ただし、「一人親方」とみなされるためには、個人・法人を問わず一人で仕事を請け負っていることや、労働者を使用していないことなどが条件になります。労働者を使用する場合は、その合計が1年間に100日未満であれば、労災保険への特別加入に影響することはありません。
 また、家族従事者である場合や、一人親方の集まりで仕事を受注している場合も、特別加入が可能です。

労災保険料は自分で選ぶ

 一人親方労災保険へ特別加入する場合、労災保険料は自分で選ぶことになります。
 一般的な労働者は給与から自動的に保険料が算出されますが、決まった給料がない一人親方は「給付基礎日額」を選ぶことで保険料を決定します。
 給付基礎日額は3,500~25,000円までの16段階があり、金額が高いほど補償内容が手厚くなる仕組みです。もちろんその分、保険料も高くなるため、無理なく支払える金額の範囲内で、どのくらいの補償が受けられるのか事前に確認しておきましょう。

健康診断が必要な場合もある

 特定業務に一定期間以上従事していた一人親方は、労災保険に特別加入するにあたって健康診断が必要になります。
 例えば、粉じん作業を行う業務に3年以上従事していた場合はじん肺健康診断、振動工具使用の業務に1年以上従事していた場合は、振動障害健康診断を受けなければなりません。
 そのほか、鉛業務や室内での有機溶剤業務にそれぞれ6カ月以上従事していた場合も、健康診断を受ける必要があるため、事前に確認しておきましょう。
 診断の結果によっては、労災保険に加入できない場合もあります。

熊本県の一人親方労災事例

労災事例
 一人親方として仕事をするうえでどのような労災事故が発生することがあるのか、実際の事例を確認しておきましょう。今回は、熊本県で報告されている一人親方労災事例をご紹介します。

外壁工事中に昇降階段を踏み外して落下

 外壁工事において建物3階の外部足場上で外壁パネルを取りつける作業後に発生した労災事故です。
 3階フロアに入るための昇降階段を下りていたところ、高さ約60cmの段から左足を踏み外して落下。左足踵をコンクリート床に打ちつけて負傷し、病院を受診しました。

足元がぬれていてハシゴを持ったまま転倒

 電気工事の最中に発生した労災事故です。
 長さ約300mの金属製のハシゴを持ちながら作業場所まで徒歩で移動していたところ、地面がぬれていたため左足が滑って転倒。体がハシゴの角に乗っかるような形で転倒してしまい、右半身を負傷しました。
 仕事を途中で切り上げ、その日のうちに病院を受診したということです。

駐車場のコンクリート金鏝仕上げ作業中に熱中症を発症

 令和4年7月、個人住宅新築工事現場で駐車場のコンクリート金鏝仕上げ作業中、熱中症を発症して救急搬送された事例です。
 作業の合間に水分を取るなどの対策はしていましたが、直射日光の当たる状況で気温35度での屋外作業が続き、手のしびれや立ち眩みなどの症状が現れました。
 作業を継続したところ、立っていられなくなり、呼吸が苦しくなってきたため、救急搬送されたということです。

【熊本】安心できる一人親方労災保険団体の特徴

 一人親方が労災保険へ特別加入するには、特別加入団体に所属する必要があります。
 特別加入団体は全国に数多くあるため、どの団体を選ぶべきか迷われる方も多いでしょう。そこで、安心して利用できる特別加入団体の特徴をご紹介します。

問い合わせをしたときの対応がよい

 特別加入団体への入会を希望するにあたって、電話やメールで団体に問い合わせをすることがあると思います。その際、電話に出たスタッフの対応がよかったか、メールの返信が迅速で丁寧なものだったかをチェックしましょう。
 問い合わせをしたときの対応がよい団体だと、安心感が大きくなります。そのような団体は、加入手続きや保険適用の手続きも迅速に行ってくれる可能性が高いでしょう。
 加入手続き後に労災保険番号を知らせてくれるまでのスピードも早いことが期待できます。

信頼できる団体である

 安心して労災保険に加入するためにも、信頼できる団体かどうか慎重に確認しましょう。
 まず、厚生労働省や都道府県の労働局から承認を受けた団体であるかをチェックしてください。労働局の承認を受けてから長年活動している団体であれば、なお安心です。
 また、HPに事務所の所在地や事業内容などが詳しく記載されている団体を選ぶことをおすすめします。
 キャンペーン内容ばかりを大きく宣伝し、団体の情報が明記されていない団体は避けたほうがよいでしょう。

独立した団体である

 特別加入団体の中には、特定の宗教団体や政治団体とつながりがある団体もあります。そのような団体に入会すると、カンパや集会への参加を求められたり、選挙活動の手伝いをさせられたりする可能性があります。
 こうした活動は自分の意思に基づいてするものであり、強要されるものではありません。
 忙しくなって一人親方としての活動に支障が出る恐れもあるため、宗教団体や政治団体とのつながりについて事前に確認しておきましょう。

熊本県で加入できる一人親方労災保険団体6選

一人親方団体6選
 熊本県にお住まいの一人親方が加入できる一人親方労災保険団体をご紹介します。労災保険への特別加入を検討されている方は、ぜひ参考にしてください。

一人親方団体労災センター

 一人親方団体労災センターは、九州・関東・関西・中部・東北・沖縄に支部があります。
 社会保険労務士がいるため、わからないことや不安なことがあっても安心して任せられます。
 支払い負担は初年度の入会金1,000円を除くと月々500円の組合費と労災保険料のみで、労災事故の際の申請手続き費用や更新手続き費用などの追加費用は一切かかりません。
 1カ月・2カ月の加入も可能なため、短期加入を希望されている方にもおすすめです。

一人親方団体労災センター

一人親方労災保険組合

 一人親方労災保険組合は、全国にお住まいの一人親方を対象とした組合です。
 保険料以外に必要なのは、入会金1,000円と月々の組合費500円のみとなっており、費用を抑えて労災保険に加入したい方におすすめです。また、年度途中での脱退も可能で未経過分の保険料は返金されるため、必要な期間のみ加入して保険料を節約できます。
 最短で申し込みの翌日に加入でき、加入証明書は即日発行が可能です。急な現場の依頼があり、すぐに労災保険に加入しなければならない場合も慌てる必要はありません。

一人親方労災保険組合

くまもと一人親方組合

 くまもと一人親方組合は、専門家である社会保険労務士が労災発生後の請求手続き及び相談など手厚いサポートを行っています。
 組合費は年間12,000円、保険料は給付基礎日額に応じて22,986円~164,250円、入会金は0円です。ただし、1年以内に脱退することがあらかじめ決まっている場合、入会金10,000円がかかります。
 支払い方法については銀行振込のほか、コンビニ払いや口座引き落としにも対応しているため、利用しやすい方法を選択可能です。

くまもと一人親方組合

九州一人親方福祉協会

 九州一人親方福祉協会は、九州にお住まいの一人親方を対象とした協会です。
 入会金・更新料・労災手数料はすべて無料で独自のサービスを提供しているため、なるべく費用を抑えたい方はチェックしてみるとよいでしょう。
 午前中に手続きを完了すれば、翌日には労災保険に加入できます。
 経験豊富な社会保険労務士が対応するため、安心して任せられるでしょう。
 また、一人親方への個別無料相談や障害・後遺症相談、メンタルヘルス相談など、独自のサービスも提供しています。

九州一人親方福祉協会

楽々親方

 楽々親方は延べ3万人以上の一人親方に選ばれているネット型労災保険で、あんぜん労災一人親方建設協会が運営しています。
 業務のIT化による人件費の削減や業務センターへの業務集約による業務経費の削減など、多くの一人親方が安く利用できるよう工夫しています。
 最短1カ月から、必要な期間だけ入会できるため、余分な労災保険料を支払わずに済むことも特徴の一つです。また、社労士事務所が運営しているという安心感もあります。

楽々親方

一人親方団体労災センター共済会

 労災センター共済会は一人親方団体では珍しくネット専門の一人親方団体です。特徴としては加入申し込み、脱退、労災事故の報告等ほぼすべてにおいて専用のフォームを用意しています。そのため時を選ばずに手続きを進めることができます。
 また、他団体にない特徴として加入証明書がマイページからダウンロードできますので、必要となった時にすぐに入手することが可能です。
 パソコン、スマートフォンから手続きができますので、ネットの操作に慣れた方にはお勧めの団体の一つと言えます。

一人親方団体労災センター共済会

まとめ

 一人親方が労災保険に特別加入する際に知っておきたい注意点や、熊本県の一人親方労災事例・安心できる一人親方労災保険団体の特徴について詳しくご紹介しました。
 熊本県では、一人親方の労災事例が多数報告されています。少しでも安心して仕事ができるよう、労災保険に未加入の方は早めに加入を検討するとよいでしょう。
 本記事では「熊本県で加入できる一人親方労災保険団体6選」もご紹介しています。
 熊本県で一人親方として活動されていて、労災保険への特別加入を希望されている方は、ぜひ参考にしてください。

> 労災センター通信 一覧ページへ

問い合わせ・資料請求はこちら

一人親方労災保険についての
ご不明な点は、お気軽にお問い合わせください。

お問い合わせ・資料請求はこちら

050-3786-1525

[受付時間] 平日9時~18時 (土日祝・年末年始除く)

一人親方労災保険特別加入のお申し込みはこちら

お申し込みの流れはこちらをご覧ください。

一人親方労災保険特別加入手続きの当団体対象地域

関東
東京・千葉・神奈川・埼玉・茨城・栃木・群馬・静岡
関西
大阪・京都・兵庫・奈良・和歌山・滋賀・三重・鳥取・岡山・徳島・香川
中部
長野・新潟・富山・山梨・岐阜・愛知
九州
福岡・佐賀・長崎・熊本・大分・宮崎・鹿児島
東北
宮城・岩手・秋田・山形・福島
沖縄
沖縄