一人親方労災保険の「労災センター通信」

【滋賀県で加入できる一人親方労災保険団体】団体ごとの特徴の違いもご紹介

 一人親方が労災保険に特別加入する前に、

「自分は加入対象に含まれるのか?」
「加入手続きの際には何が必要なのか?」

 などの疑問を解消しておく必要があります。
 また、特別加入団体を通して手続きすることになるため、団体ごとの特徴を理解して自分に合った団体を選ぶとよいでしょう。
 本記事では、特別加入団体ごとの特徴の違いとともに、滋賀県で加入できる団体6選をご紹介します。
 滋賀県で一人親方労災保険への特別加入を検討されている方は、ぜひ参考にしてください。
一人親方労災保険組合

滋賀県の建設業の特色

 滋賀県は、自然環境の豊かさや歴史的な観光地が魅力的な地域です。建設業の特色としては、以下のような要素が挙げられます。

  • 文化財の保存・再生
    滋賀県には多くの歴史的な建築物や文化財が存在します。建設業者は、これらの文化財の保存や再生に取り組んでいます。伝統的な建築技術や保存修復技術を駆使し、歴史的な価値を持つ建物や景観を守りながら、現代のニーズに合った利用方法を提案しています。
  • 水辺空間の活用
    滋賀県は琵琶湖をはじめとする多くの湖沼や川があり、水辺の豊かな自然環境が広がっています。建設業者は、水辺空間の活用に力を入れており、湖畔や河川敷などでリゾート施設やレジャー施設の開発を行っています。また、水辺環境の保全や水質管理にも取り組んでいます。
  • 太陽光発電や再生可能エネルギーの推進
    滋賀県は、風力や太陽光などの再生可能エネルギーの導入に積極的な地域です。建設業者は、太陽光発電所や風力発電所の建設に取り組んでおり、持続可能なエネルギーの普及を促進しています。地域の自然環境と調和しながら、再生可能エネルギーの活用を推進しています。
  • 地震対策や防災対策の強化
    滋賀県は地震や台風などの自然災害によるリスクが存在します。建設業者は、耐震設計や防災設備の導入、地盤調査などの地震対策や防災対策に力を入れています。地域の安全性を高めるために、技術力と経験を活かした建設プロジェクトを展開しています。

【滋賀】一人親方労災保険に特別加入する前の確認ポイント

 一人親方労災保険への特別加入を検討するにあたって、事前に確認しておきたいポイントをご紹介します。スムーズに手続きを進められるようにするためにも、一つひとつチェックしておきましょう。

特別加入できる条件

 一人親方労災保険の特別加入制度を利用する際は、加入条件に当てはまっているか確認が必要です。
 まず、個人・法人を問わず、会社に雇用されずに個人で仕事を請け負っていることが条件になります。もちろん従業員を雇っていないことも条件の一つですが、1年間のうちに従業員を使用した日数が100日未満であれば加入が認められます。
 また、同居家族のみ請負契約で仕事をしている場合も加入可能です。
 そのほか年齢制限などはありませんが、必要に応じて事前に健康診断を受けなければならない場合もあるため、確認しておきましょう。

加入方法と手続きに必要なもの

 次に、一人親方労災保険に特別加入する方法と、手続きに必要なものを確認しておきましょう。
 特別加入制度を利用する際は一人親方が個人で手続きするのではなく、特別加入団体を経由して加入することになっています。
 特別加入団体はインターネットで検索すると出てくるため、自分が住んでいる地域から加入できる団体を探しましょう。
 多くの団体が、スマホやパソコンを使って簡単に申し込みができるようになっています。加入手続きの際には身分証明書のコピーが必要であるため、事前に用意しておきましょう。
 そのほか、一定以上の給付基礎日額を選択する場合は所得を証明する書類が必要です。

補償内容

 一人親方労災保険の補償内容は全国一律であり、どの団体を経由しても変わりません。業務中もしくは通勤中のケガにより医療機関で治療を受けることになった際に支給される、療養補償をはじめ、休業補償や障害補償などが受けられます。
 また、もしも一人親方が亡くなった場合には、ご家族に対して遺族補償が支給されます。遺族補償は年金での支給と一時金としての支給の2種類があるため、対象条件などを確認しておくとよいでしょう。
 さらに葬祭料が支給されるなど、ご家族にとっても手厚い補償が用意されています。

【滋賀】一人親方労災保険団体ごとの特徴の違い

一人親方団体の比較
 一人親方労災保険の特別加入団体は全国に複数ありますが、団体ごとに特徴の違いがあるため注意が必要です。自分に合った団体を探すためにも、団体ごとにどのような特徴があるのかを確認してみましょう。

加入にかかる費用

 労災保険料は全国一律ですが、特別加入団体に入会するにあたって、入会費や組合費がかかります。これらの金額は団体ごとに異なるため、事前に確認しておきましょう。
 入会金については無料の団体もありますが、その分、入会後に更新料や労災事故申請時の手数料などがかかることも珍しくありません。追加費用の金額によっては、トータルで見ると割高になることもあるため注意が必要です。
 また、入会費や組合費が安い分、満足のいくサービスが受けられない可能性も考えられるのです。

加入までのスピード

 申請手続きをしてから実際に加入できるようになるまでの速さも、団体ごとの違いがあります。
 速い団体だと入金確認後、翌日から加入でき、その日のうちに加入証明書を発行してもらえます。
 現場に入るにあたって労災保険に加入していることを証明しなければならないケースも珍しくありません。元請会社から急な仕事の依頼が入り「明日までに労災保険に加入する必要がある」という場合も、すぐに加入できる団体なら安心です。
 請け負える仕事の幅を広げるためにも、加入までのスピードを確認したうえで団体を選びましょう。

支払い方法の種類

 保険料や組合費などの支払い方法については、銀行振込のほかにもコンビニ払いやクレジットカード払いに対応している団体もあります。また、毎月払いと年払いを選択できる団体や、分割払いが可能な団体もあるため、確認しておきましょう。
 支払い方法の選択肢が多い団体だと、自分に合った方法で無理なく支払いができておすすめです。「年払いだとまとまったお金が必要になるため支払いが難しい」という方も、分割払いが可能であれば負担を軽減できるのではないでしょうか。

給付基礎日額の種類

 団体を選ぶ際には、選択できる給付基礎日額の種類についても確認しておきましょう。
 給付基礎日額とは、労災保険料を決める際のもとになる金額です。一般の労働者は収入をもとにして保険料を決めますが、決まった給与がない一人親方は自分で給付基礎日額を決定する必要があります。
 給付基礎日額は3,500~25,000円まで16段階がありますが、選択できる種類は団体によって異なります。高い給付基礎日額を選ぶと保険料も高額になるため、補償内容とのバランスを加味して選択することが大切です。
 そのため、できるだけたくさんの種類の給付基礎日額から選択できるようになっている団体を選んだほうがよいでしょう。

割引制度

 特別加入団体によっては割引制度などが設けられているところもあります。
 特に多いのが、一定人数以上でまとめて申し込んだときに、入会金が無料になる団体割引が用意されていることです。元請会社が複数人の一人親方を同時に加入させる場合や、一人親方の代表が複数人の一人親方をとりまとめて加入する場合などに、このような制度があるとお得です。
 また、キャンペーンなどで初年度の入会金や次年度の更新料が割引されるケースもあるため、団体のホームページをこまめにチェックしておくことをおすすめします。

滋賀で加入できる一人親方労災保険団体6選

一人親方団体6選
 滋賀県で労災保険への特別加入を検討されている一人親方のために、一人親方労災保険団体6選をご紹介します。団体ごとの特徴の違いを比較し、自分に合った団体を見つけてください。

一人親方団体労災センター

 一人親方団体労災センターは、全国規模で加入できる地域を持つ一人親方団体です。関西のほかにも、東北・関東・中部・九州・沖縄に支部があり、多くの一人親方に選ばれています。
 組合費は月々わずか500円で追加費用は一切発生しないため、費用負担を減らしたい方におすすめです。
 申し込み後、最短で翌日には加入でき、加入証明書は即日発行が可能です。急いで労災保険に加入しなければならない事情がある方も心配ありません。
 また、1カ月・2カ月の短期加入にも対応しているため、労災保険への一時的な加入を希望される場合はチェックしておくとよいでしょう。

一人親方団体労災センター

このはな建設部会

 このはな建設部会は、大阪府・京都府・兵庫県・滋賀県・奈良県・三重県・和歌山県・岡山県・鳥取県・徳島県・香川県にお住まいの一人親方を対象とした団体です。労働保険事務組合が運営母体の団体であるため、安心して加入できます。
 インターネットから簡単に申し込みができ、保険番号が記載された加入証明書を即日発行してもらえます。
 また、1カ月単位での加入も可能なため「必要な期間のみ加入して保険料を節約したい」方にもおすすめです。

このはな建設部会

一人親方労災保険組合

 一人親方労災保険組合は、北海道から沖縄まで全国を加入対象地域とした組合です。
 組合費は月々500円で、事務手数料などの追加費用は一切発生しません。コンビニ払いやクレジットカード払いに対応しており、分割払いも可能なため、支払いに関する負担が少なくて済むことも特徴の一つです。
 また、年度途中での脱退も可能で、未経過分の保険料は返還されます。「労災保険の加入が必要な現場が終わったら脱退したい」方も安心して入会できるのではないでしょうか。

一人親方労災保険組合

中部労災一人親方部会

 中部労災一人親方部会は、滋賀県をはじめ富山県・石川県・長野県・福井県・岐阜県・愛知県・三重県・新潟県が対象エリアです。
 給付基礎日額3,500円で毎月払いだと、初回費用8,800円、月々4,980円から加入可能です。短期加入も可能な柔軟さが特徴であり、多くの一人親方の方々に選ばれています。
 労災番号は最短で当日発行が可能なため、急な現場要請にも対応可能です。
 また、毎月払い会員の方限定で、飲食店やレジャー施設などが割引価格で利用できる優待サービスを受けられるため、こちらもチェックしておくとよいでしょう。

中部労災一人親方部会

一人親方労災保険RJC

 一人親方労災保険RJCは、全国最大規模の一人親方団体です。
 「1カ月コース」「2カ月コース」「3カ月コース」も用意されています。1カ月12,017円から短期加入が可能なため「次の現場に入る間のみ労災保険に加入したい」という方も安心です。
 また、13時までの入金確認でその日のうちに労災保険番号を知らせてもらえます。急いで労災保険に加入しなければならない事情があるときも、慌てる必要はありません。
 スマホからわずか3分で加入申し込みができるため、忙しくてなかなか時間が取れない方にもおすすめです。

一人親方労災保険RJC

一人親方団体労災センター共済会中部支部

 一人親方団体労災センター共済会中部支部は岐阜県に拠点を置く社労士が運営している一人親方団体です。管轄エリアとしては岐阜県、富山県、石川県、福井県、愛知県、三重県、滋賀県にお住いの一人親方の方々を対象としています。
 他団体にない特徴として、加入の申し込みはインターネットに限定されているところがあります。しかし、その分加入費用は安く、また他団体に先駆けてホームページに会員のマイページを設け、システム化に取り組んできました。マイページからは領収書、会員証、加入証明書がダウンロードでき、加入を急いでいる方には最適な団体の一つと言えます。

一人親方団体労災センター共済会中部支部

まとめ

 一人親方労災保険に特別加入する際の確認事項や、特別加入団体ごとの特徴の違いについて詳しくご紹介しました。
 団体によってかかる費用や加入までのスピード・支払い方法などが異なるため、自分が利用しやすい団体を慎重に選ぶことが大切です。
 本記事では滋賀県で加入できる一人親方労災保険団体6選もご紹介しています。自分に合った団体をお探しの方は、ぜひ参考にしてください。

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