「グリーンサイトとはどのようなもの?」
「一人親方が利用するメリットは?」
上記のような悩みを抱えている人も多いのではないでしょうか。
グリーンサイトは、グリーンファイルをインターネット上で作成・提出・確認できるサービスです。
業務効率化・ペーパーレス化を実現したいなら、活用を検討してみましょう。
この記事では、グリーンサイトの概要や一人親方が利用するメリットをまとめました。
登録方法や費用もご紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
Contents
グリーンサイトとは
グリーンサイトとは、労務・安全衛生管理の書類(グリーンファイル)を、Web上で作成から提出まで行えるサービスです。
業界では標準のサービスとなっており、作成・提出した書類をすぐに確認できます。
グリーンサイトを使用すれば、これまで紙ベースで実施していた書類の作成や確認などをする必要がありません。
そのため、元請会社はもちろん、協力会社も業務効率化やペーパーレス化の実現を目指せるでしょう。
なお、グリーンファイル作成のほか、以下のような作業も実施できます。
- グリーンサイトの情報を建設キャリアアップシステム(CCUS)へ連携
- 作業員の入退場記録の管理
- グリーンファイルの提出状況やCCUS加入状況の確認
グリーンファイルの作成を含むサービスの利用については、基本サービスの契約のみで問題ありません。
一人親方がグリーンサイトへ登録する3つのメリット
一人親方がグリーンサイトへ登録するメリットとして、以下の3つがあげられます。
- 書類作成や提出の手間がかからない
- 書類の記入や添付ミスを防げる
- 更新漏れの予防が可能
それぞれの内容について、詳しく見ていきましょう。
書類作成や提出の手間がかからない
一人親方がグリーンサイトへ登録すれば、書類作成や提出の手間がかからなくなります。
一度グリーンファイルを登録してしまえば、該当のデータをそのまま流用可能です。
そのため、提出先が変わるたびに同じ内容の書類を作成する手間がかかりません。
また、元請会社が利用していれば、Web上でデータのやりとりが可能になります。
提出のために元請会社へ足を運ぶ必要がなくなり、印刷や郵送のコストを抑えられるようになるのもメリットといえるでしょう。
書類の記入や添付ミスを防げる
グリーンサイトを用いて書類を作成すれば、記入ミス・添付ミスの防止に役立つでしょう。
グリーンサイトでは書類を作成する際、提出先の情報を自動で反映させられます。
紙ベースで書類を作成する場合、住所や企業名などの記入を間違えてしまうケースもあるでしょう。
さらに、各種証明書類についても、データとして保存しておけば自動で添付させられます。
自動で添付できるようになれば、不足している書類がないか確認する手間もかかりません。
提出先企業の手を煩わせることがなくなるのも、利用するメリットの一つです。
更新漏れの予防が可能
グリーンサイトでは、あらかじめ更新期限のある情報を登録しておくと、1ヶ月前の段階から画面上に警告が表示されるようになります。
そのため、各種更新期限のリマインダーとしても活用できるでしょう。
例えば、健康診断の受診日や資格の有効期限などの情報を登録しておけば、対応漏れや資格喪失などのリスクを軽減できます。
資格によっては、喪失すると再度取得するのに時間がかかるケースもあるため、必要な情報はあらかじめ登録しておきましょう。
一人親方がグリーンサイトを利用する際のデメリット・注意点
一人親方がグリーンサイトを利用する際のデメリット・注意点として、以下の2つがあげられます。
- 初期設定の手間がかかる
- 元請会社が登録していなければ利用できない
上記の内容について、詳しく見ていきましょう。
初期設定の手間がかかる
グリーンサイトを利用するには、初期設定の手間がかかる点に注意しましょう。
登録の際に求められる情報が多く、最初の段階でつまずいてしまう可能性もあります。
ただし、グリーンサイトの申し込みに関して、さまざまなサポートが展開されているのも事実です。
例えば申し込み手順を解説しているページを提供していたり、電話のサポートデスクを設けていたりなどがあげられます。
登録に関して不明点や疑問が生まれた場合は、サポートを活用しながら登録を進めるとよいでしょう。
元請会社が登録していなければ利用できない
グリーンサイトでやりとりをするには、自身だけでなく元請会社が登録している必要があります。
多くの企業が導入を進めてはいるものの、すべての会社が登録しているわけでない点には注意しましょう。
もし登録が済んでいない元請企業の下で仕事をする場合、グリーンファイルの作成は手書きで行わなければなりません。
利用状況が限られてしまう可能性がある点は、グリーンサイトならではのデメリットといえるでしょう。
一人親方がグリーンサイトへ登録する方法
一人親方がグリーンサイトへ登録する手順は、以下の通りです。
- 利用申し込み
- 各種情報の入力
- 必要書類の送付
- 代金の支払い
各手順の詳細について、詳しく解説します。
利用申し込み
グリーンサイトへの登録は、まず利用申し込みから始める必要があります。
公式サイトにアクセスし、トップページの「申し込みはこちら」を選択しましょう。
その後「協力会社として申し込み」を選び、表示される説明を読みます。
説明を読んだ後は、利用約款への同意が求められるため、内容を確認してから進めましょう。
各種情報の入力
利用約款へ同意したら、各種情報の入力画面が表示されます。
申し込み情報では、以下の項目への入力が必要です。
- 企業情報
- 企業担当者
- 請求担当者
- 契約内容
一人親方の場合、企業情報は「個人事業主」を選択すれば問題ありません。
それ以外の部分については、自身の情報を入力すれば特に困ることはないでしょう。
契約内容の箇所では、ユーザー上限数の設定が必要です。
一人親方の場合は、1IDで申し込みを進めれば問題ありません
上記の内容を入力した後は、退職金共済や労災上乗せ保険の加入状況などの入力が求められます。
これらの情報を入力し、内容に誤りがないことを確認できたら、申し込み手続きは完了です。
必要書類の送付
申し込み手続きが完了すると、登録したアドレス宛に「申し込み確認メール」が送付されます。
送付されたメールには利用申込書が添付されているため、印刷の上で必要書類を郵送しましょう。
なお、具体的な必要書類は、以下の通りです。
- 利用申込書(捺印済みのもの)
- 印鑑証明書
- 登記簿謄本(法人化している場合)
- 住民票(個人事業主の場合)
提出が終わらなければ当然サービスを利用できません。
そのため、できるだけ早めに対応することをおすすめします。
代金の支払い
グリーンサイトの運営会社によって必要書類の確認が完了すると、請求書が送られてきます。
送付されてきた請求書の内容を確認し、間違いなければ代金を支払いましょう。
代金の支払いが完了すると、ログインするためのIDとパスワードがメールにて送付されます。
最短翌日から利用できるようになるため、メールが届いたら、問題なくログインできるかを必ず確認してください。
一人親方がグリーンサイトを利用する料金は?無料で使える?
一人親方がグリーンサイトを利用するうえで、費用面が気になる人もいるでしょう。
ここでは利用するにあたって、費用面のポイントをまとめました。
- 利用料金
- 支払い方法
上記2点について、詳しく解説します。
利用料金
一人親方の場合、協力会社として登録する必要があります。
協力会社の利用料金はID利用料のみで、追加費用はかかりません。
元請会社がプライムサービスを利用している現場の場合は、そのままの料金で利用可能です。
費用名 | 金額 |
1名プラン | 4,800円/年 |
10名プラン | 12,000円/年 |
初期設定料金(初年度のみ) | 10,000円 |
上記の表から、一人親方が利用する場合は、4,800円で済むケースがほとんどと考えられます。
ただし、初年度のみ初期設定料金が発生する点には注意が必要です。
また、利用料金は年間契約となり、途中で使用しなくなった場合も返金はありません。
年度中にIDを追加する場合は、10IDごとに1,000円/年が発生する点も覚えておきましょう。
支払い方法
グリーンサイトの利用料は、請求書払いのみに対応しています。
クレジットカードや口座引き落としには対応していません。
請求書については、必要書類の送付が確認されてから、登録した住所に送られてきます。
支払いは初期設定料金+1年分の利用料金となるため、この点もあわせて覚えておきましょう。
まとめ
グリーンサイトは、グリーンファイルの作成や提出・確認をWeb上で行えるようになるサービスです。
建設業の元請会社で導入を進めている企業も増えており、一人親方でも登録するメリットは十分にあります。
特にペーパーレス化や業務効率化を進められるのは、大きなメリットといえるでしょう。
利用料金は1IDの場合、年間で4,800円となります。
その他、初年度のみ1万円の設定料金が必要です。
本記事で紹介した内容をもとに、ぜひグリーンサイトへの登録や利用を検討してみてください。